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撮影前に決めておくべき5つのこと|カット割りと画角

この記事の要点
- 現場での判断が減るほど撮影は速くなる
- 決めるのはカット割り・画角・テロップ・撮り直し基準・撮影順
- テイク数の上限を決めると時間が伸びない
- 光と音は編集で直せないので先に整える
- 同じ画角のカットはまとめて撮る
本記事は、ショート動画の撮影に入る前に決めておくべき項目をチェックリスト形式でまとめた記事です。台本はできたのに撮影に時間がかかる、撮り直しが多いという方向けです。一人で撮影しているクリエイターを想定しています。
なぜ撮影前の準備で時間が変わるのか?
撮影中の判断が減るからである。現場で考える項目が多いほど、撮り直しが増え、集中力も落ちる。
台本ができていても、「どこでカットを割るか」「どの画角で撮るか」を現場で考えていると、1カットごとに手が止まる。特に一人で撮影している場合、カメラの前と後ろを往復しながら判断することになり、疲労が蓄積する。
撮影前に決めておく項目を固定しておけば、現場では実行するだけになる。
決めておくべき5つの項目は?
カット割り、画角、テロップの有無、撮り直しの基準、撮影順の5つである。
| 項目 | 決めること |
|---|---|
| カット割り | 台本のどこで画を切り替えるか。パートの境目に印をつける |
| 画角 | 寄りか引きか。パートごとに変えるか固定か |
| テロップ | 常時表示か要所のみか。冒頭は必ず入れる |
| 撮り直しの基準 | どこまで許容するか。噛んだら即撮り直すか、後で編集で切るか |
| 撮影順 | 台本順に撮るか、同じ画角のカットをまとめて撮るか |
特に効くのは撮り直しの基準である。基準がないと「もう1回いけるかも」と繰り返してしまい、時間が伸びる。「1カットにつき3テイクまで」のように上限を決めておくとよい。
今日の1アクション:次の撮影で、1カットのテイク数の上限だけ決めてみる。
画角はどう決めればいいか?
パートが変わるタイミングで寄りと引きを切り替えると、視覚的な変化が生まれる。
構成が「結・理由・具体・締め」であれば、結論は寄り、具体は引きで手元を見せる、といった対応を決めておく。これは内容によって変わるが、事前に対応表を作っておけば現場で迷わない。
一人で撮影していて画角を変えるのが難しい場合、固定で撮っておき、編集時にクロップ(切り抜き)で寄り引きを作る方法もある。この場合、撮影時に少し引き気味で撮っておくと編集の自由度が上がる。
撮影順は台本順でいいのか?
同じ画角・同じ場所のカットをまとめて撮るほうが早い。台本順にこだわらなくてよい。
台本の順番どおりに撮ると、寄り引きの切り替えや場所の移動が何度も発生する。同じ設定のカットをまとめて撮り、編集で並べ替えるほうが、セッティングの回数が減る。
ただし、話の流れが必要な内容(前のカットの勢いを受けて話す、など)では台本順のほうがよい場合もある。内容によって使い分ける。
撮影環境で先に整えておくものは?
光と音の2つを固定する。この2つは編集で直しにくい。
画角や構図は編集である程度調整できるが、暗い映像を明るくすると画質が荒れ、環境音が入った音声はきれいに除去できない。撮影前に整えるべきはこの2点である。
| 要素 | やること |
|---|---|
| 光 | 顔に正面から光が当たる位置に立つ。窓を背にしない |
| 音 | 反響の少ない場所を選ぶ。空調を一時的に止める |
| 背景 | 毎回同じ場所に決める。判断が減る |
| スマホの固定 | 三脚か固定台を用意する。手持ちは画が揺れる |
撮影場所を毎回同じにしておくと、光の当たり方や機材の位置を再現しなくて済む。継続的に投稿するなら、この固定化が最も効く。
撮影当日はどんな順番で進めるか?
セッティング、テスト撮影、本番、確認の4ステップに分ける。
- セッティング:スマホの固定、光の確認、背景の片付け
- テスト撮影:10秒だけ撮って、明るさと音を確認する
- 本番:台本のカット割りに沿って撮る。テイク数の上限を守る
- 確認:撮影場所を離れる前に、全カットが揃っているか見る
省略されがちなのが2番目と4番目である。テスト撮影をせずに本番に入ると、全部撮り終えてから音が悪いことに気づくことがある。また、撮影場所を離れてから素材の不足に気づくと、セッティングからやり直しになる。
この4ステップを毎回同じ順で回すことで、撮影自体がルーティン化し、判断の負荷が減る。
今日の1アクション:次の撮影で、本番前に10秒のテスト撮影を1回入れてみる。
やりがちな失敗は何か?
- 台本だけ作って撮影に入る:現場で画の設計を始めることになる
- 撮り直しの基準がない:完璧を求めて時間が伸び、後半の集中力が落ちる
- テロップを編集時に考える:入れる前提の間を取っていないと後で困る
- 全カットを同じ画角で撮る:編集で変化をつけられない
- 撮影後に台本を変える:素材が足りず、撮り直しになる
まとめ:今日から始める1ステップ
まず取り組むべきは、台本に「ここでカットを割る」という印を入れることである。紙でもメモアプリでもよい。この1工程を足すだけで、撮影中の判断が大きく減る。画角や撮影順の最適化は、その後で構わない。
よくある質問
撮影前に決めることは何ですか?
カット割り、画角、テロップの有無、撮り直しの基準、撮影順の5つ。特に撮り直しの上限を決めておくと時間が伸びにくい。
台本順に撮らなくていいのですか?
同じ画角・同じ場所のカットをまとめて撮るほうが早い。ただし話の流れが必要な内容は台本順のほうがよい場合もある。
編集で直せない要素は何ですか?
光と音である。暗い映像を明るくすると画質が荒れ、環境音はきれいに除去できない。この2つは撮影前に整える。
撮影当日の進め方は?
セッティング、テスト撮影、本番、確認の4ステップ。特にテスト撮影と撮影場所を離れる前の確認が省略されがちである。