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30秒動画の構成、起承転結ではなく「結・理由・具体・締め」

この記事の要点
- 起承転結は溜めるため離脱される
- 結・理由・具体・締めの順に並べる
- 具体のパートに最も時間を使う
- 尺が伸びたら具体の数だけ増やす
- 結論は一般論にせず数字か条件で限定する
本記事は、30秒前後のショート動画をどう構成するかを解説する記事です。冒頭のフックについては別記事「ショート動画の冒頭2秒、何を入れれば離脱されないのか」で扱っているため、ここではフックの後の本編構成に絞ります。
ショート動画に起承転結が向かないのはなぜか?
起承転結は「承」で溜めてから「転」で展開する構造だが、ショート動画では溜めている間に離脱されるためである。
起承転結は、視聴者が最後まで見ることを前提にした構造である。映画や長尺動画のように「見ると決めて再生した」相手には機能する。しかしショート動画の視聴者は、いつでもスクロールできる状態で見ている。展開まで待ってくれる前提が成り立たない。
そのため、ショート動画では結論を先に出す構造に切り替える必要がある。
「結・理由・具体・締め」とはどういう構成か?
結論を最初に提示し、その理由、具体例、短い締めの順に並べる構成である。
| パート | 役割 | 30秒での目安 |
|---|---|---|
| 結 | 言いたいことを一文で出す | 約5秒 |
| 理由 | なぜそう言えるかを示す | 約8秒 |
| 具体 | 実例・手順・数字で納得させる | 約12秒 |
| 締め | 一言でまとめる、または次に繋ぐ | 約5秒 |
秒数は内容によって前後するが、具体に最も時間を使うという比重は変えないほうがよい。抽象的な話が続くほど離脱されやすく、逆に具体例が入ると視聴が持続しやすいためである。
今日の1アクション:次の動画の内容を、この4パートに1行ずつ書き出してみる。
60秒以上の場合はどう変わるか?
「結・理由・具体・締め」を1セットとして、具体のパートを2〜3個に増やす。構造そのものは変えない。
尺が伸びたからといって、前置きを長くしたり展開を作ったりする必要はない。増やすのは具体例の数である。具体例を1つ挟むごとに視聴者の理解が更新されるため、長い尺でも離脱が起きにくくなる。
逆に15秒程度の短い動画では、理由を省略して「結 → 具体 → 締め」に圧縮する。この場合、結論そのものが具体的である必要がある。
各パートの切り替わりはどう見せるか?
パートが変わるタイミングで、画かテキストのどちらかを必ず変える。
同じ画が続くと、内容が変わっても視聴者には「同じ話が続いている」と感じられる。カットを割る、寄りと引きを変える、テロップのデザインを変えるなど、視覚的な切り替えを入れることで、話が進んでいる感覚が生まれる。
一人で撮影している場合、カットを割るのが難しいこともある。その場合はテロップの位置や色を変えるだけでも効果がある。重要なのは「変化があること」であり、凝った編集は必須ではない。
結論はどう作ればいいか?
一般論を避け、数字か条件を入れて限定する。反論の余地がある形にする。
構成の型が機能するかどうかは、結論の質で決まる。「継続が大事」のような一般論では、続きを見る理由が生まれない。誰も否定しない内容だからである。
| 弱い結論 | 強い結論 |
|---|---|
| 継続が大事です | 投稿は週3本でいいです |
| 台本は重要です | 台本にセリフを書くと下手になります |
| 分析しましょう | 再生数は見なくていいです |
右側は「本当に?」と思わせる形になっている。この違和感が、理由のパートを見る動機になる。ただし、根拠なく極端なことを言うのは逆効果である。理由のパートで説明できる範囲に留める。
ジャンルによって構成は変わるか?
ノウハウ系はこの型がそのまま使える。エンタメ系は「具体」の位置に見せ場が来る。
解説・ノウハウ系のコンテンツでは「結・理由・具体・締め」がほぼそのまま機能する。一方、エンタメ系や実演系では、理由の説明が不要な場合がある。その場合は「結(何をするか宣言)→ 具体(実演)→ 締め(結果)」という3パート構成になる。
- ノウハウ・解説:結 → 理由 → 具体 → 締め
- 実演・検証:宣言 → 実演 → 結果
- 紹介・レビュー:結論(良いか悪いか)→ 理由 → 具体 → 締め
- 体験談:結末を先出し → 経緯 → 学び
共通しているのは、いずれも結末や結論を先に出している点である。溜めない、という原則はジャンルを問わない。
今日の1アクション:自分のジャンルがどれに当たるか決め、その並びをテンプレートにする。
やりがちな失敗は何か?
- 結論が抽象的:「大事なのは継続です」では、続きを見る理由にならない
- 理由が長い:背景説明が続くと、具体に入る前に離脱される
- 具体例がない:抽象論だけで終わると、見た後に何も残らない
- 締めで新しい話を始める:締めは短く。ここで情報を足さない
- 全パートで同じ画:内容が進んでいることが視覚的に伝わらない
最も多いのは1つ目である。結論を先に出す形にはできていても、その結論が一般論だと機能しない。「継続が大事」ではなく「投稿は週3本でいい」のように、具体的で反論の余地がある形にすると、続きを見る理由が生まれる。
まとめ:今日から始める1ステップ
まず取り組むべきは、次の動画の結論を一文で書き、それが具体的かどうかを確認することである。一般論になっていたら、数字か条件を足して限定する。構成の型は、結論が具体的であってはじめて機能する。
よくある質問
なぜ起承転結ではだめなのですか?
承で溜めている間に離脱されるためである。ショート動画の視聴者はいつでもスクロールできる状態で見ている。
30秒の配分の目安は?
結論5秒・理由8秒・具体12秒・締め5秒程度。内容により前後するが、具体に最も時間を使う比重は変えない。
60秒以上のときはどうしますか?
構造は変えず、具体のパートを2〜3個に増やす。前置きを長くしたり展開を作ったりしない。
結論が思いつかないときは?
一般論になっていないか確認する。数字か条件を足して限定し、反論の余地がある形にすると続きを見る理由が生まれる。